二本松萬古焼
山下春吉により江戸時代末期の安政年間(1854~1860)に現在の福島県二本松市で始めたとされています。
春吉は、天明・寛政期(1781~1801)に二本松で、
ふすべ焼を創始した山下惣介(3代目)の子にあたります。
異父兄である4代目惣介の雇い入れた職人に京都から来た三浦屋文助がおり、
彼の製作した畳み急須が春吉に影響を与え、
二本松萬古製造の動機となったと伝えられています。
その後、春吉は二本松藩主丹羽家所蔵の初代森有節の作品を見る機会を得たことにより、
萬古製作に熱中し、成功するに至りました。
手捻りの煎茶器、酒器類が焼かれ茶道などに興味を持つ二本松藩士の中にも、
萬古製作に携わる者たちが現れました。
さらに、明治に入ると失業士族の授産としての役割を担い、
多くの人々が生産に携わるようになりました。
明治中頃から生産は次第に減少しつつ、昭和まで萬古焼製造は続き、
戦時中は一時途絶え、戦後復興が図られます。
そして現在、二本松萬古は井上窯に伝統が引き継がれています。
長く使ってこそ、その真価を発揮する焼物です。
どうぞご愛用くださいますよう、お願い申し上げます。
歴史
藩制時代に二本松の粘土を用いて作られ、御用窯として生まれている。 長い歴史のある焼き物。 手ひねり型くずし製法が伝統技法。
藩制時代に二本松の粘土を用いて作られ、御用窯として生まれている。 長い歴史のある焼き物。 手ひねり型くずし製法が伝統技法。
製品
手ひねり急須、湯呑、花入れなどすべて手のぬくもりを感じる製品。
手ひねり急須、湯呑、花入れなどすべて手のぬくもりを感じる製品。
特徴
使いこむ程に愛着がわき、つやが出る。 お茶、お酒がおいしくなる。 花が長もちする。 何ともいえないやさしさがある。
使いこむ程に愛着がわき、つやが出る。 お茶、お酒がおいしくなる。 花が長もちする。 何ともいえないやさしさがある。
手ひねり型くずし製法の急須
木型で作る製法で非常に珍しく、1個作るのに時間がかかるので数に限りがあります。 型くずしで一番大きい形です。 白梅にしています。
径8cm×高さ8cm(380cc)
木型で作る製法で非常に珍しく、1個作るのに時間がかかるので数に限りがあります。 型くずしで一番大きい形です。 白梅にしています。
径8cm×高さ8cm(380cc)
手ひねり型くずし製法の湯呑
指先で模様を出した湯呑。普段使いに。
径6.5cm×高さ7.5cm(150cc)
指先で模様を出した湯呑。普段使いに。
径6.5cm×高さ7.5cm(150cc)
ロクロ製法の湯呑(桐箱入り)
シンプルな形の大中夫婦湯呑です。
大:径6.5cm×高さ9cm(190cc)
中:径6cm×高さ8cm(150cc)
シンプルな形の大中夫婦湯呑です。
大:径6.5cm×高さ9cm(190cc)
中:径6cm×高さ8cm(150cc)